ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Helen Merrill

kuiren

KING盤でHELEN MERRILLの“HELEN MERRILL in TOKYO”1963年録音・レコード重量165g

彼女はユーゴスラビア系の血筋だそうですが、四人家族の三番目として生まれたそうです。本アルバムの久保田次郎氏のライナーノートが自分には興味深かったので紹介します。彼女は子供の頃から歌がうまく15歳の頃からプロとして歌い始めたが、船長であった父は厳格な人であったので父には内緒で隠れてこっそりと歌っていた。しかし金髪の小娘の人気が高まり、当時有名だったアール ハインズ楽団に迎えられるようになり、ある日ツアーに出かけなければならなくなり、父に知れる事となってひどく叱られたという逸話が書かれていました。
  このアルバムの話に戻りますが、本アルバムはタイトルをご覧になればお分かりのように東京での録音盤で、キングレコードから発売された一枚です。アレンジは前田憲男によるものですが、前田憲男といえば大橋巨泉の11PMで番組終了時や番組内で歌伴もしていたのが懐かしいです。当時の巨泉氏が番組内で前田氏をアレンジャーとしてピアノプレイヤーとして随分褒めていたのを記憶しています。その前田氏のアレンジというこのアルバムを聴いた時に日本のアレンジャーとしての実力もなかなかの物だと感じたのですが、それはアレンジだけの力ではなくボーカルも含めた全メンバーの力量が揃っていたからかも知れません。録音もいいですしヘレンも相変わらずのハスキーボイスで聴かせてくれます。A-1のSOMEDAY MY PRINCE WILL COME TO MEではボーカルと各プレイヤーの演奏も楽しめこの出だしの1曲でこのアルバム悪くないぞぉという感じを受け 入手した事を後悔しないと思います。A-3のINCHANEDやA-4のYOU DO SOMETHING TO MEやB-4の I FEEL PRETYが個人的に好きです。B-5の有名曲YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO MEはクリフォード ブラウンとの共演盤と比べると彼女はフェイクも加えてさらりと歌っているようです。さらにドラムスの猪俣猛の硬質なドラミングが印象に残ったアルバムです。このアルバムは以前に東京で入手しましたがさほど安くはなかったです。

パーソナルは, HELEN MERRILL(vo), 猪俣猛(ds), 鈴木重夫(as.clr), 原田忠幸(bsx.bclr), 前田憲男(p), 稲垣次郎(ts.flt),仲野彰(tp), 滝本達郎(b)

収録曲
A面
1, SOMEDAY MY PRINCE WILL COME TO ME
2, IT NEVER ENTERED MY MIND
3, INCHANED
4, YOU DO SOMETHING TO ME
5, TEACH ME TONIGHT
B面
1, I'M FOOL TO WANT YOU
2, MY FAVORITE THINGS
3, GOOD MORNING HEARTACHES
4, I FEEL PRETY
5, YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO ME