ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

じっくり且つリラックスして聴けるELLA FITZGERALD

kuiren

VERVE/MGV-4004/ELLA FITZGERALD/LIKE SOMEONE IN LOVE/1956年L.A.にて録音

歌唱力に文句をつける人はいないのではないかと思う エラ・フィッツジェラルドの一枚。人によってはサラ・ボーンの方が歌う技法の方が上とか言う評論家もいらっしゃるようだが、そういう順位をつけるのはボーカルを楽しむリスナーの立場では必要もなく、好きか嫌いかを自分の中で己が感じて決めれば良いと考えている。好き嫌いという判断でいえばとエラは大好きです。もちろんサラも好きですから。エラの人気アルバムである“イン・ベルリン”のマック ザ ナイフも有名ですし聴いて楽しくなるタブバム。エラと言えば、彼女のスキャットに魅せられる人も多いと思う。大橋巨泉が昔そのまた昔に“はっぱふみふみ”との流行語を編み出したのも、氏はエラが大好きで彼女のスキャットから連想したと何かの書き物で述べていた(懐かしい)。エラのスキャットも当然素晴らしいと思うが、本アルバムでのバラードでも彼女のボーカルの温かみが余すところなく表現されていて好き、収録曲はどれも良い出来と思うが敢えてお気に入りを言えばタイトル曲のLIKE SOMEONE IN LOVEはであろうか。

本アルバムではスキャットやフェイクを少なめにして曲本来のメロディを大切にしながら且つ歌詞をじっくりと歌い込むという彼女のスタイルは聴き手にヴォーカルの本質を感じさせてくれるアルバム。バックに加わっているスタン ゲッツも聴かせてくれる。

所有のレーベルはトランペットレーベルではなくT字レーベル深溝有ですがあまり不満も感じずこれを聴いている。時々彼女の晩年が恵まれたものでなかった事に思いを馳せますが、太っていた彼女が糖尿病を悪化させたのは残念に思う。本アルバムの裏面にある写真程度の体重だったらさほど悪化させることなく済んでいたのかもと思う。

FRANK Devolの指揮によるオーケストラ伴奏; 主なパーソナルは、ELLA FITZGERALD(vo), STAN GETZ(ts), LOU LEVY(p), LEROY VINNEGAR(b), STAN LEVEY(ds)

収録曲A面/1. There's a Lull in My Life/2. More Than You Know/3. What Will I Tell My Heart?/4. I Never Had a Chance/5. Close Your Eyes/6. We'll Be Together Again/7. Then I'll Be Tired of You/8. Like Someone in Love//B面/9. I Thought About You/10, MidNght Sun/11. You're Blase/12. Night Wind/13. What's New/14. Hurry Home/15. How Long Has This Been Going On/