黒光りしてる GLORIA STEWARD

独ELITE SPECIAL/SOLPS-283/GLORIA STEWARD/JAZZ FOR DANCING/Stereo
本アルバムのシンガー、グロリア・スチュワードの事は僕は全く知りません。DU系列のTHINK RECORDSでしたっけ, そこからCDが出ているのは知っているのですが、LPを入手したのが先で, 後からCDを買うつもりもなくCDのライナーを読めば何か情報があるのかも知れませんが、今のところ僕の情報元は本アルバムだけです。が裏面にはこのELITEの他のアルバムが列記されているだけで彼女について何も触れられてはいません。ネットの数少ない情報では、本アルバムはスイスで録音されドイツのELITEから発売されたのですが、彼女のアルバムはこれ一枚っきりという一発屋的シンガーです。あまり見かける事がないアルバムで売物があると、それなりの値段で販売されているようです。といっても僕も今までに2回見ただけで2回目で入手した物です。

ジャケットの写真の質感も高く彼女の黒光りする肌の色艶が表現されていて、体温さえも感じられるようなジャケットです。このジャケの写真を見ながらアルバムを聴くと音の良さにまた感激します。特にA-1の最初ヴィブラフォンから演奏が開始されるのですが、鉄琴の音の鋭さと厚みにこのアルバムは聴けそうと思える一枚です。彼女のボーカルが始まるとその瞬間にちょっと粘っこいんじゃないかと思いましたが、それ印象は1曲目が終わる頃にはやがて薄れていき2曲目からは黒人特有の過度な粘っこさも感じられなくなって、中音域を中心に歌い綴る部分に危なっかしいところもなく、時には可愛らしさも感じさせるボーカルという印象で、アルバムの最後まで聴き通す事ができます。本アルバムをLPとCDで聴き比べてはないのですが、今までに聴いた範囲ではCDとレコードでは特にボーカルの場合、一番おいしい中音域の厚みという点では、CDはまだまだレコードに及ばないのではないでしょうか。これからも僕は耳が聞こえる限りはレコードで聴き続けていきます。ただ敢えて難を言うとスローな曲とアップ・テンポな曲とで彼女の唄い口に少し差が感じられるのですが、僕にとってはスローな曲の時が魅力を感じます。B-2のAUTUMN LEAVESの出だしが、BLUE NOTEのSOMETHIN' ELSEと非常に良く似ていて、パクったとか言う意味ではなく微笑ましいところです。

パーソナルは;GLORIA STEWARD(vo), MANFRED BURZLAFF(vib), BOB DEGEN(p), MICHEAL BAHNER(b), MICHEAL DENNERT(ds),
収録曲/A面/1, I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU/2, FLY ME TO THE MOON/3, ALMOST LIKE BEING IN LOVE/4, GIVE ME THE SIMPLE LIFE/5, GET OUT OF TOWN/6, I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO/7, I'LL REMEMBER APRIL/B面/1, THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME/2, ONE NOTE SAMBA/3, AUTUMN LEAVES/4, DAY IN DAY OUT/5, BY MYSELF/6, PLEASE DON'T TALK ABOUT ME WHEN I'M GONE/7, THE LADY IS A TRAMP/